気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年9月5日付
●「丸い交差点」検証スタート、国交省で初検討会 (読売・33面)
●ホンダ二輪車インド攻勢、工場新設や増強次々 (朝日・8面)
●ガソリン160.7円、シリア・円安3週ぶり上昇 (朝日・8面)
●ビジネスサロン、若者の感性中国から世界へ、日産自動車・中村史郎常務執行役員 (毎日・25面)
●富士重、国内生産最高に、上半期13%増の30万台 (毎日・7面)
●三菱自、露販売15万台、店舗拡大、車種も拡充 (産経・10面)
●高速割引段階縮小へ、14年度から国費を追加、消費増税対策(東京・6面)
●飲酒運転顕著な傾向、仲間とハメを外す若者、依存症疑い目立つ女性 (東京・11面)
●橋の寿命2倍の100年、新設・補修に新技術、三井住友建設など (日経・1面)
●超小型車、公道に続々、日産年度内150台、ホンダ、実証実験へ (日経・2面)
●ホンダ,生産コスト2割減,新型「フィット」海外、部品を現地化 (日経・10面)
●富士重、HV生産倍増、販売好調で、組み立て効率的に(日経・10面)
ひとくちコメント
中国に次ぐ世界で第2位の自動車市場である米国の新車販売が活況を呈している。8月の米新車販売台数は、前年同月比17.0%増の150万3151台となり、8月としては2003年以来、10年ぶりの高水準を記録したという。
きょうの各紙の夕刊にも報じられるとみられるが、すでに、ネット媒体が速報している。それによると、新車販売が好調な背景には「雇用市場の改善を受けて買い替える人が増え、小型車から大型車、高級車まで幅広い車種で販売が伸びた」(時事)と分析。
8月の販売の勢いが1年間続くと想定し、年換算した台数は1609万台。1600万の大台は、金融危機の影響が本格化する前の2007年まで、9年間連続で維持されていた水準であり、危機モードからの完全脱却を示すとの見方もある。
このうち、トヨタ自動車の8月の米新車販売台数は、前年同月比22.8%増の23万1537台。米フォード・モーター(12.2%増の22万1270台)を上回り、2カ月連続で米ゼネラル・モーターズ(GM)に次ぐ2位とキープしたという。
これまで、中国市場に集中して経営資源を投入している日産自動車も、現在ロサンゼルス近郊でグローバルイベント「NISSAN360」を開催中。創立80周年を迎えることもあり、歴代の名車(TAMA エレクトリックカー、E4S-47、ダットサン 1000 セダン 210など)をはじめ、「ニッサン」「インフィニティ」「ダットサン」の全車種をラインアップするなど、約1か月間にわたり、メディア関係者らにアピールするという。
自動車メーカーは中国、アジアが足踏み状態する中、完全復活の兆しが見えてきた米国市場から目が離せない。