三菱重工、日本初、機能安全の国際規格認証を取得した制御システムを開発

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三菱重工業、火力発電設備などを監視・制御する制御システム「ディアシス・ネットメーション・4S」を開発
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三菱重工業は、火力発電設備などを監視・制御する制御システム「ディアシス・ネットメーション・4S」を開発した。システムは2014年春から出荷する。

同社の制御システムは、ガス/蒸気タービンや、ボイラーなどの発電設備のほか、多様なインフラ製品、産業設備に用いられ、これまでに5000システム以上が実用化されている。

今回開発した新しい制御システムは従来、専用制御システム内で独立させていた大型主要機器保護用の回路を、独立させる必要なく一般的な制御用回路と共存でき、約200種類の要素で演算回路を作ることができるのが特徴。

演算部は最大4重化することが可能で、安全と高い稼働性、保守性を実現する。また、最大9万点の入出力信号を処理できる大容量性に加え、最速1msec(1/1000秒)の高速処理も可能なため、幅広い製品・機器に適用できる。

新システムは、国内で初となる機能安全の国際規格「IEC61508:2010」(SIL3)を制御機能と保護機能を統合し全体で認証を取得した。認証は、ドイツに本社を置く国際的な第三者試験認証機関テュフズードから取得した。

IEC61508は、機能安全のベースの国際規格で、各種プラントのほか、自動車、鉄道、航空機、ファクトリーオートメーションなどの分野にも広がる規格。自動車の安全基準であるISO26262などもこれを基に制定されている。

新製品は、来春の出荷に先立って11月に東京・有明の東京ビッグサイトで開催される「システム・コントロール・フェア2013」へ出展する。

《レスポンス編集部》

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