【鉄視点】ホームと線路が移設される…都電・荒川遊園地前電停周辺の変化

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荒川遊園地前電停付近の変化イメージ
  • 荒川遊園地前電停付近の変化イメージ
  • 新たな三ノ輪橋方面ホームの脇を通過する電車
  • 従来の三ノ輪橋方面ホームの南側に新たに敷設された車道・歩道
  • 移設後の三ノ輪橋方面ホームは早稲田方面ホームと向かい合う
  • 移設後の三ノ輪橋方面ホームは早稲田方面ホームと向かい合う
  • 線路の両側に一方通行路の車道が並ぶ熊野前電停付近
  • 従来の三ノ輪橋方面ホームの南側新たに敷設された車道・歩道
  • 東京都が公開する「補助第90号線(西尾久)」の図面

都電荒川線・荒川遊園地前停留場の三ノ輪橋方面ホームの移設工事が行なわれている。これは、街路整備事業(補助第90号線)にあわせた工事で、東京都や荒川区は「線路も北側へ一時移設して整備する」と話す。

大正時代から続く「あらかわ遊園」への最寄駅、荒川遊園地前停留場。そののりばは、荒川遊園前交差点(踏切)を隔てて東側に三ノ輪橋方面ホーム、西側に早稲田方面ホームがある。そこへ、早稲田方面ホームと向かいあうように新たな三ノ輪橋方面ホームが出現した。

「この新たなホームは仮設か新設かはいまのところ伝えられないが、東京都の街路整備事業補助第90号線にあわせて移設したもの」と荒川区。「補助第90号線」について東京都第六建設事務所はこう記している。

「補助第90号線は、荒川区荒川一丁目から北区堀船三丁目に至る延長4.3kmの補助線街路です。当事務所では、荒川区西尾久三丁目から七丁目地内までの延長360mについて、現況幅員約16mを計画幅員25mに拡幅します。なお、この区間には都電荒川線が敷設されており、これの移設に合わせ一体的に整備する必要があります」

荒川遊園地前電停の東側を見ると、線路の南側に新たな道路(車道・歩道)が敷設されていた。都電の南側に沿って走るこの道路は、アスファルトが敷かれたばかりのようで、8月13日現在ではまだ立ち入ることはできない。

「都電荒川線の小台と熊野前の間のように、線路の両側に道路が敷かれるようなイメージ。荒川遊園地前と小台の間の現状は、線路の北側に片側1車線の道路があったが、いずれは宮ノ前付近と同じく線路の北側と南側で分離させた一方通行路となる予定」(荒川区)

荒川遊園地前ホームの移設について東京都は「線路の南側に新たな道路を整備するにあたり、工事スペース確保などのため、線路を少し北側へ移設する予定。荒川遊園地前と小台の間の線路が北側へ移設される関係で、三ノ輪橋方面ホームを早稲田側に移動させている」と話していた。

電停前に古くからある喫茶店の脇には新たな信号機が、軌道内には新たな支柱が出現していた。「2015年度末の完成を目指して事業をすすめている」と東京都。大正・昭和・平成と、子どもたちに親しまれる遊園地の最寄駅が、変わろうとしている。

《レスポンス編集部》

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