中谷明彦がウィナーズ・サークルに帰ってきた。
8月10日、韓国・ソウル郊外のインジェ・スピーディウムで開催されたランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・アジアシリーズ、ラウンド3・第1レース。
優勝したのはかつて全日本F3チャンピオンに輝き、F3000でも優勝を記録した名ドライバー、あの中谷明彦だった。
スーパートロフェオの今季開幕ラウンド・上海で中谷は実に5年振りのレース復帰を果たしている。ブランクもさることながら、55歳になった彼がその週末に残したリザルトは第1レース3位、第2レース2位という見事なものだった。
それでも優勝を渇望する中谷は韓国で再びランボルギーニ・ガヤルドのコクピットにおさまった。
予選を2位で通過しながらも「あのスタートはみんなフライングじゃないかなぁ?1コーナーまでに2台に抜かれてしまった」(中谷)という厳しいオープニングからの追い上げとなった。トップに立ってからも「危なかったんだ。周回遅れにぶつけられてスピンした。5秒はロスしたかな? さっきそのドライバーが謝りに来たよ。同一ラップのマシンと勘違いして無理したみたい」(中谷)と、薄氷を踏む思いの勝利を語った。
尚、混走で行われたBクラスは日本でも高い人気を誇る韓流スター、リュ・シウォンが勝利を飾った。
ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオはランボルギーニ・ガヤルドによる世界最速のワンメイクレースだ。昨年から始まったアジア・シリーズは今年も9月20~22日に富士スピードウェイへとやって来る。