東京地下鉄(東京メトロ)は8月9日、有楽町線全駅のホームドア設置を今年度中に完了させると発表した。
有楽町線では、2008年6月14日から小竹向原駅でホームドアの使用を開始し、その後もホームドアの整備を進めてきた。8月10日現在、ホームドア未整備の駅は千川、豊洲、辰巳の3駅のみとなっている。
豊洲駅は8月23日に新木場方面1番線、翌24日に和光市方面4番線のホームドア戸袋部が立ち上がり、10月26日から使用を開始する。一方、2番線は10月26日、3番線は翌27日に戸袋部がそれぞれ立ち上がり、12月28日から使用を開始してホームドアの設置を完了する。
辰巳駅は新木場方面行きホームが9月20日、和光市方面行きホームが翌21日に戸袋部が立ち上がり、いずれも11月23日に使用を開始する。残る千川駅は12月6日に新木場方面行きホーム、翌7日に和光市方面行きホームの戸袋部が立ち上がり、2014年2月22日から使用を開始する予定だ。
有楽町線に設置しているホームドアは、扉部分の一部に透明な強化ガラスを採用。扉が閉まった状態でもホームと列車の隙間を確認できるほか、視認範囲が広がりホームでの開放感が生まれるなどの効果が得られるという。また、線路がカーブしている部分にホームが差し掛かっていて、ホームと車両の隙間が大きくなっている部分は可動ステップも設置し、隙間を埋めるようにしている。
有楽町線のホームドア設置完了で、ホームドアが全駅に設置されている路線は丸の内、有楽町、南北、副都心の4線に拡大する。これに千代田線の2駅を含む84駅がホームドア設置駅となり、設置率は約47%まで引き上がる。