米国の自動車大手、フォードモーターは7月16日、北米市場向けのハイブリッド車を改良し、燃費性能を引き上げると発表した。
フォードモーターは現在、北米市場でハイブリッド3車種を販売中。フォードブランドが、主力中型セダンの『フュージョン』とMPVの『C-MAX』。リンカーンブランドが、中型セダンの『MKZ』だ。
これら3車種について、8月に米国とカナダで発売される2013年モデルでは、ハイブリッドシステムを改良。燃費性能を引き上げる。
具体的には、モーター単独で走行するEVモード時の最高速を、現在の100km/hから137km/hにアップ。高速道路でのEVモード領域が拡大し、燃費が向上する。また、フロント部分の空気抵抗を減らすアクティブグリルシャッターを最適化。エンジン暖気時間の50%短縮やエアコンの効率化追求など、広範囲に改良が加えられた。
フォードモーターは現時点で、2013年モデルの燃費データを開示していない。フォードモーターのRaj Nair新車開発担当副社長は、「これらの改良が顧客の燃費面での満足度を、引き上げると確信している」と述べている。