ジェイテクトは7月12日(カナダ時間)、カナダのケベック州の裁判所から過去の自動車用ホイールハブユニットベアリングの取引がカナダ競争法違反しているとして500万カナダドル(約4億8000万円)の罰金支払を命じられたと発表した。
同社は、2011年7月にベアリングの取引で価格カルテルを結んでいたとして公正取引委員会から独占禁止法違反の疑いで立入検査を受け、これを機に、社内調査を実施した。
この結果、トヨタ自動車のカナダ製造子会社で製造される自動車に搭載するホイールハブユニットベアリングの取引でのカルテルが発覚、カナダ競争法当局による調査に全面的に協力するとともに、司法取引に向けた交渉を続けてきた。このほどカナダ検察当局と合意に達し、裁判所から罰金命令が出された。
ジェイテクトは、日本の公取が摘発したベアリングのカルテル事件では、違反を最初に申告することで課徴金納付が免除される制度を使った。
同社では「今後とも、再発防止に向けたコンプライアンス徹底の取組みを継続し、信頼回復に向け一層の努力をしていく」としている。