F1ドイツGPで地元ドライバーのセバスチャン・ベッテルが苦戦の末に遂に初優勝を果たし、地元ドイツの話題を独占している。
ベッテルはレース終盤に猛追するロータスのキミ・ライコネンを何とか振り切って、ドライバーズポイントで2位との差を34ポイントまで広げた。
3度のF1チャンピオンである彼は完璧なスタートを切り、ポールシッターのルイス・ハミルトンを第1コーナーでオーバーテイクした。
レースの中盤でセーフティーカーが入り、彼はロータスの2台に追走を許すこととなり、その時2位にいたのはローマン・グロージャンだったが、レース5周を残したところでチームからの司令を受けて、ライコネンを前に出させた。
ライコネンは最終ラップでDRSを使用するチャンスを得たが、彼のライバルに十分接近することは叶わず、1秒差の2位でフィニッシュした。
レースの序盤にも事件は起こり、ベッテルのチームメートであるマーク・ウェバータイヤが、ピット作業のミスにより右タイヤが外れてピットレーンで空中を飛び、その直撃を受けたカメラマンが肩と肋骨を骨折。
フェルナンド・アロンソが8位スタートから4位まで上昇し、一方ポールからスタートしたハミルトンは、5位に終わった。
ハミルトンの元チームメートで同じく英国人のマクラーレンのジェンソン・バトンは6位、その他にウェバー、セルジオ・ペレス、ニコ・ロズベルグ、ヒュルケンベルグがトップ10入りを果たしている。
ベッテルは4度目の世界チャンピオンを目指してシーズン中盤を間もなく折り返すこととなり、彼は2位であるフェラーリのアロンソに34ポイントの差をつけ、3位のライコネンとアロンソは7ポイントの差となっている。
この次のGPは、7月28日にハンガリーで行われる。