貿易投資使節団を率いて訪日中のムスタパ・モハメド通産相は、マレーシアの日本向け輸出品目を多様化したいと述べた。現在輸出の半分は液化天然ガス(LNG)が占めており、その他も木材や木材製品、電気・電子製品などで占められている。
マレーシア政府はLNG輸出への依存を軽減し、サービスやパーム油、観光、ヘルスケア、金融サービス、農業分野での輸出を増やしたい考え。ムスタパ通産相は、マレーシアはコスト競争力があり域内諸国ともインフラや人材、税控除や自由な貿易政策が強みで、企業にとってはクアラルンプールに域内拠点を開設するための投資先としても有力だと強調した。
今後は大企業だけでなく中小企業の投資誘致にも注力する。また、グリーン技術への投資についてはインセンティブを提供する方針で、スマートシティ開発などで日本企業からの投資を期待している。
マレーシアと日本の二国間貿易額は昨年、470億米ドル(1,495.5億リンギ)だった。マレーシアは日本から電気・電子製品、化学製品、自動車部品、鉱物などを輸入している。