JAXA、超音速試験機への主翼取り付け作業を開始

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JAXA、超音速試験機への主翼の取り付け作業を開始
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、ソニックブームを計測する「D-SEND#2」プロジェクトで、低ソニックブーム化技術によって設計した超音速試験機へ主翼の取り付け作業を開始した。

JAXAによるとスウェーデンエスレンジ実験場で、6月26日から超音速試験機への主翼取り付け作業を開始した。北極圏にあるここキルナは、この時期白夜のため、1日中明るい中で作業している。

D-SENDプロジェクトは、大型気球を用いた落下試験で、2種類の軸対称体を落下させソニックブームを比較計測するD-SEND#1と、低ソニックブーム化技術で設計した超音速試験機を飛行させソニックブームを計測するD-SEND#2の2つで構成する。

ソニックブームの計測は、地上及び係留気球に取り付けられたソニックブーム計測専用のマイクシステムで行う。

D-SEND#2では、JAXA固有の低ソニックブーム設計技術を使って機体の先端と後端の低ソニックブーム化を図った航空機の形状をした3次元揚力体を高度30kmから落下させ、ブーム計測システム上空をマッハ数約1.3、経路角50度で滑空させ、直下に発生するソニックブーム波形を計測する。

実験を行うエスレンジ実験場は、気球放球施設、サウンディングロケット打上げ施設、衛星追跡施設が完備した総合的な宇宙センターで、スウェーデン宇宙公社が運営する。

《レスポンス編集部》

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