教習所に通い始めたばかりの男、3人死傷の衝突事故で逮捕

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今年6月に広島県福山市内の県道で軽乗用車同士が正面衝突し、順走側の3人が死傷した事故について、広島県警は6月30日、逸脱側のクルマを無免許運転していた同市内に在住する20歳の男を自動車運転過失致死傷などの容疑で逮捕した。容疑を大筋で認めている。

広島県警・福山西署によると、問題の事故は2013年6月9日の午前8時45分ごろ発生している。福山市鞆町後地付近の県道(片側1車線の緩やかなカーブ)を走行していた軽乗用車がカーブを曲がりきれずに対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきた別の軽乗用車と正面衝突した。

衝突によって双方のクルマは中破。順走側のクルマの助手席に同乗していた76歳の女性が胸部強打でまもなく死亡。翌10日午後に後部座席に同乗していた73歳の女性も死亡した。また、72歳の女性が骨折などの重傷を負っている。

逸脱側のクルマを運転していた同市内に在住する20歳の男も顔面強打の重傷を負ったが、この男には運転免許の取得歴が無いことが判明。警察はケガの回復を待ち、6月30日に男を自動車運転過失致死傷や道路交通法違反(無免許運転)容疑で逮捕した。

男は免許取得のために自動車教習所に通い始めたばかりで、仮免許も有していなかった。事故当時は遊びに出かける途中だった。聴取に対しては「考え事をしていて、カーブを曲がらずに真っ直ぐ行ってしまった。気づいたときには遅かった」などと供述しており、警察では事故発生の経緯をさらに詳しく調べている。

《石田真一》

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