フランスのタイヤ製造大手、ミシュランは6月10日、アルジェリア工場を売却すると発表した。
今回の計画は、競争力を強化するために、世界規模での生産体制再編の一環として実施するもの。ミシュランのアルジェリア工場では現在、トラック用タイヤを生産中。この工場をアルジェリアの一大企業グループ、セヴィタル社に売却する。これにより、アルジェリア工場は2013年後半をもって、トラック用タイヤの生産を終了する。
さらにミシュランは、アルジェリアでのマーケティング部門もセヴィタル社に売却。セヴィタル社が引き続き、アルジェリアでのミシュランタイヤの販売やマーケティング活動を継続していく。
また、現地での雇用については、アルジェリア工場の600名の従業員を、セヴィタル社が他の事業で引き続き雇用。マーケティング部門の80名スタッフも、セヴィタル社が受け入れる。
ミシュランは、「アルジェリア工場での生産は規模が小さく競争力が低い。将来の拡張にも向かないと判断した」と説明している。