JFEとBASFジャパンのコーティングス事業部は、宮城県石巻市にあるケア付き仮設住宅「日本財団ホーム 小国の郷」の外壁および内壁にカラー鋼板を施工。居住者などにアンケート調査を行い、癒し効果のある色彩がポジティブな影響を与えていることが確認できたと発表した。
JFEとBASFジャパンは、東日本大震災による被災地において、建造物や生活環境の中に「色彩」を積極的に取り入れる活動「色で元気にプロジェクト」を2012年に発足し、昨年10がつに同施設にカラー鋼板を施工した。
カラー鋼板には、石巻市を象徴する日和山の桜をイメージした「さくら色」と、緑が多い周辺景色に調和し、生命力を感じる「わかば色」を使用した。
アンケートは、仮設住宅の居住者および周辺住民30~50名の協力のもと、施工前および施工完了1か月後の2回実施。その結果、「明るい」「温かい」「ここちよい」「安心」などポジティブなイメージが施工前のアンケート結果よりも高くなったことがわかった。
今回の結果を踏まえ、両社は今後、学校・病院などの公共施設や介護施設などにおいても、色彩心理効果を活用した商品提案を行ないたいとしている。