自動車生産の消費エネルギーの6割以上が塗装工場、CO2排出量の可視化ツール開発…BASF

自動車生産での塗装工程イメージ
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ドイツのBASFは、自動車塗装工場のCO2削減につながる排出量分析とコストシミュレーションの透明化を実現する「GLASSツール」を開発した、と発表した(2月5日)。

BASFは、GLASSツールを通じた透明性を実現化する分析アプローチを提供し、顧客が十分な情報に基づいて、持続可能なソリューションのための意思決定を行うサポートをする。自動車産業の塗装や前処理工程を含む多くの産業やバリューチェーンにとって、カーボンニュートラルを目指したエコロジカルフットプリントの削減は重要な目標となったという。

GLASSとはGlobal Life Cycle Assessment of Automotive Surface Solutionsの略で、CO2排出量や関連コストなど、環境への影響を分析・特定することを指する。この分析ではゆりかごから墓場までのアプローチに従い、原材料採取や塗装前処理工程、更には自動車塗装の最終段階であるクリヤーコート塗装工程までのバリューチェーン全体を対象としている。この透明性により、顧客はコスト、パフォーマンス、エコロジカルフットプリントの最適化を導き出すことが可能だ。GLASSツールは独立した第三者機関によってテストされ、DIN EN ISO 14040および14044に準拠した関連要素を満たしている。


《森脇稔》

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