NASCARは5月26日、この日シャーロット・モーター・スピードウェイで行われたスプリントカップの第12戦、コカ・コーラ600レースで、最終11ラップのシュートアウトで猛チャージをしたケビン・ハービックが勝利したことを伝えた。
ハービックはケーシー・ケーンを1.491秒差で下し、今季2度目、そしてシャーロットでの2度目、彼のキャリアでの21度目となる勝利を手にした。
ケーンに続く3位にはカート・ブッシュが入り、ポールシッターのダニー・ハムリンが4位、その後にはジョエイ・ロガーノ、ライアン・ニューマン、トニー・スチュアート、クリント・ボウヤー、マーティン・トルゥエクス・Jr、マルコス・アンブロスがトップ10を占めた。
レースを決定する重要な瞬間は、ハービックとクルーチーフのギル・マーティンの第384ラップに起きた、コース上の破片によるコーションで2本の新しいタイヤを交換した決定だった。ケーンはピットに戻らずコース上に残り、第390ラップの再スタートでハービックはNo.5のシボレーと並んでスタートするという決定的なアドバンテージを得た。
「それは良い作戦だった。No.5はコースに残り、我々は少しだけフレッシュなタイヤを履いて、再スタートで彼の前に出ることができた。これはとにかくリードラップを重ねるようにして、ミスを犯さないようにする、辛抱強く戦わなければいけないレースの一つだった」とハービックは語った。
NASCARで最も長いこのレースは第122ラップに予想外のアクシデントが起こった。フロントストレッチの上方にケーブルで吊り下げられたカメラのガイドケーブルが破損し、コースの上に垂れ下がった。そしてカイル・ブッシュやアンブロスの車がケーブルを通り過ぎた時にダメージを受けた。
ケーブルはアンブロスのリア・ハウジングに絡まってブレーキラインを傷つけた。落ちたケーブルとのコンタクトでカイル・ブッシュの車の右フロントのパネルが破損したが、NASCARの特別ルールが適用されて15分間の中断の間に修理をすることが認められた。