日本信号、車軸検知システムがSIL4認証取得…国内企業初

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日本信号は、同社システム「車軸検知システム(NS-MSDAC)」において、交通安全環境研究所より、日本企業として初となる、SIL4認証を取得したことを発表した。

当システム認証は、日本企業にとって同じく初となった、2012年9月のCBTCシステム(SPARCS)のSIL4認証取得に続くものとなった。

SIL4認証とは、国際規格IEC62425に基づく最高の安全度水準に適合していることの証明であり、当認証を受けることは、当該製品が世界最高レベルの安全性を有することが第三者により客観的に証明されたことを意味する。

車軸検知システム(NS-MSDAC)とは、閉そく区間を通過する列車の車軸数をカウントすることにより、閉そく区間の列車在線検知を行い、その在線情報を連動装置へ出力するシステムで、その特徴として、軌道状態に影響されにくく、列車位置を検知することが可能なシステムであり、海外では広く使用されており、また今後新興国を中心に大きな需要が期待されているシステムだ。

NS-MSDACの主な特長は、1架で最大40検知点(39閉そく)の列車検知が可能で、1架の制御範囲は最大13km。また、現場機器は電源が不要であり、設置工事期間が短縮できる。

SIL4認証は、多くの国際入札において、入札参加資格として要求されており、同社では当認証取得により、今年度よりインドをはじめとした新興国を中心に入札参加を増やす計画であり、またその他の当社製品のSIL4認証取得も進め、海外展開を加速していく意向だ。

《平泉翔》

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