【スマートフォン&モバイルEXPO】ゼンリンデータコム、屋内ナビなどを訴求

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  • E.Z. Link China
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スマートフォン&モバイルEXPOにおいて、ゼンリンデータコムはこの春に川崎駅の地下商店街「アゼリア」で実施した屋内ナビゲーションの実証実験や、中国版のディスプレイオーディオ向けナビアプリなどを紹介した。

◆完全なドアtoドアのナビゲーションを目指す

川崎アゼリアでの実証実験について、ネットサービス本部の渡辺雅巳氏は「約1万5000平米に商業フロアに、42基のWi-Fiアクセスポイントを設置して、利用者の動線ログを取得した。精度はだいたい3m程度は出る」と説明する。

実験は電通国際情報サービス(ISID)のソーシャルシティ・プラットフォーム「+fooop!」とのコラボレーションにより実施。同社が開発したスマートフォンアプリに、POI(店舗情報)と地図をゼンリンデータコムが提供し、利用者に対してナビゲーションや店舗の詳細情報提供などをサービスする。

渡辺氏は、「今回はたまたまWi-Fiを使ったが、LEDの可視光通信だったり、端末のジャイロを使った自律測位だったりという方法もある。当社は地図のプロフェッショナルであるが、屋内での測位による精度という点ではまだノウハウをためる段階にある。さまざまな方法で試す必要はあると思う」と当面は位置検出の知見蓄積の必要性を説明。

いずれはO2Oマーケティングとを絡めたサービスを検討していると言うが、渡辺氏は「当社は地図屋なので地図に関しては1番でありたい」と屋内地図の整備と位置検出の技術蓄積の重要性を語る。「目的地をある百貨店のあるお店に設定したい場合、百貨店の何階のどこに場所にあるのか。そして、そこに行くためにはどこの駐車場に置いてどのフロアへ行けば良いのかまでを案内する。将来の『いつもNAVI』では完全なドアtoドアのナビゲーションを実現したい」と将来像について述べる。

「もちろんその過程でクーポンやスタンプラリーといったO2Oサービスや迷子捜しサービス、あるいは施設内の動線を可視化して避難経路を策定したり、店舗計画に活用してもらうといったこともあるだろう」と渡辺氏。6月にはアプリのモニターを相当数用意して本格的な実証実験を再度おこなう予定という。

◆中国向けディスプレイオーディオ対応ナビアプリ

屋内ナビの隣には、中国向けを想定したディスプレイオーディオ対応ナビアプリも参考出展。「E.Z. Link China」という名称が付けられたこのアプリは、オフボード型のテレマティクスサービス対応ナビとなっている。

渋滞情報などのリアルタイムコンテンツも当然充実しているが、中国らしくユニークなのは、オンラインで自身の免許証情報と接続されており、メニュー画面から自分の違反件数や点数が確認できる機能がある点。

海外事業推進室の青山清氏は「中国ではディーラーオプションナビにそっくりのコピー商品が格安で出回るなど、ハードウェアの車載機ビジネスは厳しいものがある。オンラインであればコピーの心配はなく、ビジネス的なリスクも小さい」と述べる。中国でのサービス提供開始時期や価格は「未定」とのことだが、国内のナビを比較しても完成度はかなり高く感じた。

同社ブースではこのほかHTML5ベースのナビゲーションデモや動態管理ソリューション、そして営業支援ナビなど多様なサービスを紹介していた。

《北島友和》

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