エアバスは、カザフスタンのフラッグキャリアであるエア・アスタナに、燃料消費量を低減するシャークレットを装備したA320の最初の機体を引き渡したと発表した。
エア・アスタナが運航する地域でシャークレットを装備するA320が就航するのは初めて。納入した機体のエンジンは、IAE V2500で、ビジネスクラスが16席、エコノミークラスが132席の2クラス・148座席仕様。
シャークレットはA320ファミリーの新造機にオプションとして提供され、A320neoファミリーでは標準装備となる。既存のウイングチップ・フェンスの代替となるシャークレットは、長さが約2.4メートル。空力性能を向上させることによって燃料消費と排気ガス量を削減し、航続距離が約約185キロ延長できる。
エア・アスタナのピーター・フォスターCEOは「シャークレットを装備したA320によって運航コストの低減と環境負荷を低減できる」とコメント。
エア・アスタナが最初にエアバス機を使用したのは2006年。A320を使って商用サービスを開始した。エアバス機は現在、A319機を1機、A320を7機、A321を4機を保有している。
A318、A319、A320、A321で構成するA320ファミリーは、単通路型機のベストセラー機。合計受注数は9000機を超えている。現在、380社以上に5400機以上を引き渡している。