WRCは5月4日に行われたラリーアルゼンチンWRC-2クラスの最終レグで、フォード・フィエスタRRCを駆るアブドゥラジズ・アル-クワリが注意深いアプローチでリードを維持し、ほぼ完全な勝利を手中にしたことを伝えた。
このカタール人ドライバーは2日目の勝利で、グループNの三菱ランサーを運転するニコラス・フークスに10分30秒7の心地良いリードを持ったまま最終日のレースを開始した。
土曜日の最初の3つのステージに連勝することで、アル-クワリは最後から2番目のステージの終わりまでに、リードを13分19秒6にまで拡大することに成功した。
しかしフィエスタのハンドリングの不調により、全てが順調なわけではなかった。アル-クワリが当初パンクと感じていたものが、後になってリア・クロスメンバーの破損と判明した。
彼は彼の持つアドバンテージを少し譲り、エル・コンドルの岩だらけのコースを注意深く走行して、最終的にフークスに13分6秒9の差をつけてフィニッシュした。
「とてもハッピーだ。これは今年2度目のWRC-2クラスでの勝利で、我々はドライバーとチーム、そして副ドライバーのカテゴリーでチャンピオンシップをリードしている。今は次のラウンドのギリシャを楽しみにしている」とアル-クワリは語った。
ペルー人ドライバーのフークスは最後のステージでアル-クワリに打ち勝って、週末をステージの勝利で終えることとなった。
「それは素晴らしい週末だった。我々はここへ勝つためにやって来て、我々のクラスで最大のポイントを取得することができた」とWRC-2プロダクション・カップで33ポイントをリードするフークスは語った。
アルゼンチン人のマルコス・リガートは彼のスバル・インプレッサWRXで3位に入賞したが、木曜日のサスペンション関連のトラブルの為にフークスから10分以上遅れることとなった。
フアン・カルロス・アロンソは三菱ランサーで、リガートから6分遅れの4位となり、金曜日に競技からリタイアしたユーリ・プロタソフが5位という結果になった。
リカルド・トリビノは6位となり、アルミン・クレマーのサスペンションの破損による第12ステージでのリタイアの後、完走を果たした最後の1人となった。