マレーシア海軍のアブドル・アジズ総司令官は、3月26日にマレーシアが領有権を主張している南シナ海スプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)南方の排他的経済水域(EEZ)に中国の艦船4隻が侵入したと発表した。
マレーシア海軍の哨戒艦「ペラ号」が現場に急行し、退去を命じたという。現場はベティン・セルパイ(中国名・曽母暗沙)から約80キロメートルの排他的経済水域。
4月27日の海軍記念日のインタビューの中でアブドル・アジズ司令官は、中国海軍の行為が中国と東南アジア諸国の関係に打撃を与えるものだと非難。マレーシア海軍は空軍や海事執行局庁と協力して我が国の権益を守っていくと宣言した。ベティン・セルパイについては、中国と台湾も領有権を主張している。