マツダが4月26日に発表した2014年3月期の連結業績予想によると、営業利益は前期比2.2倍の1200億円とした。販売増と為替の円安効果で大幅な増益を確保する。
今期の世界販売は8%増の133万5000台を見込んでいる。増販により売上高は17%増の1兆8900億円、純利益は2倍の700億円を予想している。5期ぶりに黒字転換した前期からさらに利益水準を高めていく。
為替は1ドル90円、1ユーロ120円を前提にしており、営業利益段階での円安による増益要因は560億円を見込んでいる。為替レートは足元の実勢よりも円高に想定しており、今後の推移によっては収益の上ブレに作用する可能性もある。
東京で会見した山内孝社長は「前期に続きSKYACTIV登載車両が収益に大きく貢献する」との手ごたえを示したうえで、構造改革プランの最終期である16年3月期に向け「これまでのモメンタムを継続したい」と話した。