大阪梅田の踏切で、遮断棒降りずに列車通過…4月11日発生

鉄道 行政

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、4月11日午前4時19分ごろ、旧梅田貨物駅に隣接する「梅田信号場」踏切において、工事列車が通過しても遮断棒が降下しなかった事故について、その発生状況と原因究明、対策について、4月11日発表した。

・事故発生日時:2013年4月11日午前4時19分ごろ。
・事故発生場所:梅田信号場構内、西梅田一番踏切。
(梅田信号場とは新大阪~西九条駅間にある、ホームの無い停車場の一つで、列車の留置や行き違いなどに使用する箇所)

・列車名:レール輸送工事用臨時列車2両編成(機関車を除く)。
・吹田総合車両所(京都支所)(0時18分)発、天王寺駅(4時36分)行。

事故概況について、4月11日午前4時19分ごろ、大阪総合指令所の指令員は、監視モニターで、当該踏切の故障を知らせる表示を認めて、調査したところ、踏切の遮断棒が降りていない状態で、当該工事列車が通過したことが判明した。

一方、当該工事列車の運転士は、踏切を通行する自転車を約100メートル手前で認め、汽笛を鳴らしたが、すでに横断し終わっていたため、そのまま運転を継続した。

事故発生原因について、当該箇所において、極めて頻度の低い工事用臨時列車の運転条件を、踏切の遮断条件に完全には組み込めていなかったため、列車の通過と踏切の遮断との間に時間差が生じたと推定される。4月6日に遮断条件を変更する工事を行っていた。JR西日本では、踏切の遮断条件の見直し、変更などの対策をおこなうとしている。

《平泉翔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集