NASCARは4月7日、スプリントカップ 第6戦で、レース序盤(第15ラップ)に接触によるスピンで2ラップ遅れとなりながら、辛抱強いレース運びで12位フィニッシュをしたダニカ・パトリックの談話を収録したビデオを公表した。
このレース、しんがりのポジションからスタートしたパトリックは、第15ラップでケン・シュレーダーの車と軽く接触。彼女のNo.10シボレーはコース上でスピンを起こしレース最初のコーションの原因となってしまった。
数秒後にシュレーダーの無線は、「彼女の学びになるだろう」と冷たいコメントを受信。彼女の学習すべき長い日は始まったばかりであった。
パトリックは学んだ事を心に刻み、2ラップ遅れの劣勢から立ち直り、12位フィニッシュという結果を残した。
それは彼女の英雄的なデイトナ500の8位フィニッシュ以来、4レース連続25位以下のフィニッシュというトレンドを覆すものでもあった。
「マーティンスビルは初めてなので、何が起こるか予想できなかった。ただわかっていたことは、クレイジーでぶつかり合いが多いということ。終盤でインサイドを守ろうとしてビッカーズが接触してきた。私はただ自分のポジションを守ろうとしただけで、結果的に12位でフィニッシュすることができた。一日中パスされたような感じだったが、ショートトラックでは多くの人達が同じ事を感じるだろう。我々にとって良い一日だった。デイトナ以来多くの悪い週末があったので、今回は良い週末で良かった」とレース後にパトリックは笑顔で語った。
「彼女は序盤にかなり落ち込んでいた。彼女は接触されてスピンしたが、私は彼女にラップを取り戻すためにまだ先は長く、多くの機会があると言った。ただ辛抱強く、スムーズにドライブすることが必要で、彼女はそれを実行した。彼女は一日中冷静さをキープした。数度エキサイトすることがあって、私は彼女の手綱を引いて彼女を落ち着かせ続けた」とピットクルーチーフのトニー・ギブソンは語り、さらに「彼女は素晴らしい仕事をした。我々はここに来て、できると思ったこと以上の成果を上げることができた。彼女は自分のことを誇りに思うべきだ」と付け加えた。