【タイ】タイ汚職防止撲滅委員会(NACC)は4日、インラク首相(写真)の資産報告書に関する調査を打ち切ると発表した。2011年の首相就任前に事実婚の夫が株主の会社に3000万バーツを融資したことに関し、資産隠しなどの疑いがあるとして調査を行ったが、不正な点はなかったと判断した。
NACCはタクシン元首相派の現政権に批判的な委員が多いとされ、調査の結果次第では首相の進退問題につながる可能性があるとみられていた。インラク首相はNACCの決定について、「すっきりした。今後も職務にまい進する」と述べた。