楽天トラベルは、4月27日から5月6日までのゴールデンウィーク期間の国内・海外旅行の予約状況についてまとめた。
国内旅行は前年同期比20.2%増と好調で、NHK大河ドラマで注目を集める福島県は、同86.0%増と高い人気を集めている。
2013年は伊勢神宮の式年遷宮の年にあたり、若い女性を中心とした参拝需要から三重県は同31.1%増、今年で2回目となる「瀬戸内国際芸術祭2013」を楽しむ旅行者も多く、香川県は同34.9%増となった。
1人当たりの旅行単価も増加傾向にあり、旅行者が集中している後半の平均単価は同5%増となっている。宿泊構成別に見ると、女性複数での旅行が同26.2%増、子供連れ旅行が同15.7%増となり、宿泊日のピークは5月3日となっている。
今年は日並びの影響により休日が分散化しており、4連休となる後半に人気が集中している。楽天トラベル会員に対するアンケートでは、最長となる休暇日数について「4日間」と回答した人が34.1%、次いで「10日間以上」が18.4%と長期休暇取得者が多い。
1周年を迎える東京スカイツリーや、建て替え工事を終えて新たに開場した銀座「歌舞伎座」、3月にオープンした丸の内「KITTE」など依然注目の集まる東京都は同25.3%増、3月から東横線と副都心線の相互直通運転により流動性が高まった埼玉県は同52.4%増、東京ディズニーランド開園30周年など、イベント需要も手伝って、首都圏への旅行需要が高まっている。
一方、海外旅行は同2.6%増と低い伸び率となった。中国や韓国は、需要回復までには至っておらず厳しい状況が続いている。シンガポールは同43.8%増、タイが同41%増や台湾が同25.1%増など、手軽に近隣観光を楽しめるアジア都市への人気が高まっている。
また、リゾートエリアは、ホノルル(オアフ島)が同34.0%増、グアムが同30.9%増と好調で、長距離方面ではアメリカ合衆国が同27.8%の伸びとなっている。