エアバスは3月25日、トゥールースの生産施設で、最初の飛行試験を行うA350 XWB (MSN001) に2機のロールスロイス・トレントXWBエンジンと新ハニーウェルHGT1700補助パワーユニット(APU)のインストールを完了したことを発表した。
トレントXWBエンジンは先月、欧州航空安全局(EASA)のエンジンタイプの認可を受け、飛行に必要な耐空性の条件を満たした。さらにトレントXWBエンジンはエアバスのA380飛行テストベッド(FTB)航空機に搭載され、2012年2月から数々の試験飛行を行って高いレベルの成熟度を実証した。
このエンジンとAPUの取り付けによって、基本的にA350 XWB MSN001は航空機としての完成を見たことになる。そして現在行われている陸上テストを終えた後、次の数週間で他の準備と塗装が施され、その後MSN001はエアバスの飛行テストチームに引き渡され、滑走と処女飛行をこの夏に行う予定である。