政府は3月26日、安倍首相が主宰する観光立国推進閣僚会議を設置し、初会合を開いた。
会議で安倍首相は、訪日外国人旅行者1000万人の達成に意欲を示し、各省副大臣クラスから成る観光立国推進ワーキングチームを開催して、観光立国の実現に向けたアクションプログラムを今夏までに策定することを決めた。
ワーキングチームでは、観光立国を実現するための施策について、関係行政機関が緊密に連携して、効果的かつ総合的に推進するため、日本経済再生本部などでの議論も見据えつつ、5月上旬を目途に主要な課題について中間とりまとめを行う。
日本の外国人旅行者数は2010年の861万人から2011年は震災の影響もあり622万人に落ち込んだが、2012年は837万人まで回復しており、ビジット・ジャパン・キャンペーンが10周年を迎える2013年は1000万人の達成に向け各省が一丸となって観光立国を推進する。
今年1~2月合計の外国人旅行者数は前年同期比13.4%増の139.8万人で、尖閣の影響で中国は3割減と厳しい状況だが、円安やLCC就航などを背景に韓国、東南アジアなどで堅調な伸びを示している。