豊田自動織機は、新型トヨタ産業用エンジン「トヨタ1KD(ディーゼル)」、「トヨタ1FS(ガス・ガソリン)」を開発したと発表した。
排気量2982ccの直噴コモンレールターボディーゼル「トヨタ1KD」は、市場実績が豊富で信頼性の高い自動車用エンジンをベースに開発。過給特性を産業用エンジンに最適化した自社開発ターボを用いて、燃焼効率の改善を行い、エンジン低回転領域の高トルクを確保することで、排気量のダウンサイジング(現行製品比43%減)を実現し、全域にわたる低エミッション・低燃費(定格点燃費:同23%向上)を達成している。さらに、ディーゼルエンジンの排気中のPMを捕集・除去するためのフィルターが不要となり、コンパクトなシステムとなっている。
「トヨタ1FS」は、排気量3685ccの産業用に新開発したガス・ガソリンエンジン。排気量ダウンサイジング(現行製品比18%減)を行い、低燃費を達成(LPG仕様、定格点燃費:同12%向上)させた。あわせて体格・質量ともに現行エンジンから23%コンパクト化し、搭載性を向上させた。
これらのトヨタ産業用エンジンは、同社開発のフォークリフトへの搭載に加え、建設機械や農業機械、発電機など広く産業機械用としての販売を目指していく。