横浜ゴムは3月21日、2012年12月13日に発表した低燃費タイヤ『ECOS ES31(エコス・イーエスサンイチ)』の試乗会を開催し、詳しい技術説明を行った。
ECOS ES31は「DNA ECOS(ディーエヌエー・エコス)」を低燃費タイヤへと進化させたモデルで、国内タイヤラベリング制度では、ころがり抵抗性能:A、ウェットグリップ性能:cにグレードされる。エコスES31は同社のラインアップのなかでは、スタンダードタイプとなり、従来のエコスES300の後継モデルという位置づけ。ただし、一部サイズはES300が残る。
同社の市場動向調査によれば、このクラスのタイヤにもっとも求められる性能は燃費で、ついで乗り心地のよさ、ブレーキの効きとなっている。これらの性能を向上するため、オレンジオイルの配合やマイクロシリカとブレンドポリマーを採用したES31専用のコンパウンドを採用。耐偏摩耗性能と操縦安定性に優れるコンビネーションブロックや、グルーブ(細い溝)をブロックを貫通させないクローズドタイプとすることで、車外通過騒音の低減と剛性確保を両立させている。
また、トレッド面をフラットにしなやかにすることで、従来品の基本性能維持しつつ高い剛性も確保。ブレーキング時のトレッド面積拡大を実現。タイヤ側面の製品名ロゴを凹み文字とすることで、空気抵抗の低減も図っている。