JAXA、「きぼう」日本実験棟運用開始5周年記念セレモニーを開催

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「きぼう」日本実験棟、運用開始5周年記念セレモニー
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟の運用開始5周年を記念して、筑波宇宙センター・きぼう運用管制室でセレモニーを行った。

2008年3月に運用を開始して以来、5年間に渡って24時間体制で「きぼう」を見守ってきた運用管制チーム(JFCT)のメンバーを中心に、多くの関係者が「きぼう」の運用5周年を祝うとともに、セレモニーの模様を、報道関係者に公開した。

「きぼう」の組立てミッション3便で、リードフライトディレクタを務めた松浦氏、東覚氏、中井氏の3人のフライトディレクタらは、「運用は黒子だと自分自身を納得させることが何度もあった。良く目立たないでここまでやってきてくれた」と、JFCTに謝意を示すとともに「大過なくここまできたが、現場の運用では様々な小さなトラブルに対処してきた。全体の利用に影響を与えずにここまでやってきたというのは、5年間を考えれば、大きな成果」と活動を評価した。

JAXAでは、運用で培ってきた技術と、ISS計画を通して築いた国際間の信頼関係をベースに、次の有人宇宙探査計画を進める。横山参与は「次の有人宇宙探査で遠くに行くには、地球低軌道の環境を利用した準備活動が継続的に必要」との考えを示した。

また、松山ディレクタは「この5年間、たくさんの初めてのことを経験して、いろんな不具合を乗り越えて、ここまで成長してきた」と述べた。

ISSに現在滞在中のNASAのケビン・フォード宇宙飛行士から寄せられたお祝いのメッセージも紹介された。

その後、JAXA宇宙飛行士の代表として野口宇宙飛行士が「ここは宇宙に一番近い部屋。5年前から1日も絶えることなく宇宙と繋がっている。宇宙飛行士は、常に一心同体となって仕事をしている」と述べた。

《レスポンス編集部》

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