ジョホール州ムアルで8日、最低賃金制度が適用されないことに不満をもつ外国人労働者がストライキを行っていた家具工場で抗議活動が暴動に発展。ガラスなどが割られ会社幹部ら4人が負傷、労働者23人が逮捕される事態となった。
ジョホール州やマラッカ州などを中心に雇用主が最低賃金の実施を先送りにしていることに反発した家具メーカーなどの外国人労働者が散発的にストライキを行っているが、暴力事件に発展し逮捕者が出たのはこれが初めて。
暴動が起きた家具工場では、200人程の外国人労働者が7日からストライキを行っていたが、8日の午後2時半ごろ、警備員が敷地内をうろついていた労働者2人を拘束したことが発端となって宿舎にいた外国人らが報復に押し掛け、事務所や駐車場の車を目掛けて投石を開始したという。
投石を受けた事務所や自動車の窓ガラスなどが割れ、事務所にいた工場の主任ら4人が労働者に囲まれて殴る蹴るの暴行を受けた。通報を受けた警察が駆けつけたために騒ぎは30分ほどで収束。暴力沙汰に加わった労働者は9日夜までに逮捕された。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月11日、南洋商報、3月9日)