国土交通省は3月8日、太平洋側沿岸部に立地する6空港の津波浸水想定高さをまとめた。
津波の想定には、内閣府の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」が昨夏公表した最大クラスの地震・津波の結果に基づき浸水想定高さを設定したほか、津波高さを1m加算したより厳しいケースについても設定した。
その結果、内閣府公表の津波ではほとんど浸水しないとの結果となった関西国際空港も、津波が1m加算された場合には1期島全域が浸水し、ターミナルビル周辺の浸水深は最大3m程度になることがわかった。
中部国際空港も内閣府の津波では空港島東側に浸水が生じる程度だが、1m加算では空港の大部分が浸水し、ターミナルビル前面の浸水深は最大0.5m程度となる。
国交省では今後、この想定を踏まえて、津波早期復旧対策を検討していく方針だ。