トヨタ新体制、豊田社長スピーチ骨子

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会見する豊田章男社長
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トヨタ自動車は3月6日、内山田竹志副会長の会長就任と張富士夫の退任、その他役員人事と体制変更を発表した。会見での豊田章男社長の発言骨子は以下の通り。

「本日、発表させていただきます新体制は、2年前の2011年 3月に発表いたしました「トヨタ グローバルビジョン」の実現に向け、さらに前進するための布陣として、かねてから検討してきたものでございます。

まずは、役員改正について、ご説明させていただきます。 私、豊田章男は、引き続き、代表取締役社長に留任する予定でございます。代表取締役会長の張富士夫は、取締役を退任し、名誉会長に就任する予定でございます。代表取締役会長には、副会長の内山田竹志が就任の予定でございます。

本日、代表取締役会長に内定いたしました内山田は、皆様もご承知の通り、世界初の量産型ハイブリッドカー「プリウス」の開発者であり、ハイブリッドという先進技術で、自動車の未来を切り開いたエンジニアです。これまでは、副会長として、技術分野を中心に担当しておりましたが、今後は、エンジニア出身の会長として、「トヨタがグローバル社会に貢献するために何をなすべきか」という視点と、「社会に貢献できる革新技術を生み出すために何をなすべきか」という視点で、トヨタの経営全般をリードしてまいります。

また、日本経済団体連合会の副会長に内定しておりますように、トヨタのみならず、より幅広いフィールドで活動していくことになります。

名誉会長に内定いたしました張は、1999 年に社長に就任し、2005年より副会長、2006年より会長として、今日のグローバルトヨタを支えてまいりました。若いころは「トヨタ生産方式の生みの親」として知られる大野耐一さんのもとで、「モノづくりの心」を学び、トヨタ単独での米国初の海外生産工場となったケンタッキー工場の社長も務めました。まさに、「モノづくり企業、トヨタ」としてのDNAを、現在のグローバルトヨタに伝承してきた存在であります。

会長に就任してからは、陽になり陰になりながら、渡辺社長、また、私をはじめとする現在の経営陣をサポートしてまいりました。特に私が社長に就任してからは、リーマン・ショック後の赤字転落、米国での品質問題、東日本大震災など、数多くの困難に直面いたしましたが、その都度、豊富な経験とトヨタへの深い愛情に基づくアドバイスをしてもらいました。

会長の張は、常に「自分のために」ではなく、「次世代のために」ということを考え、実践してきた「人材育成」の人でもあります。私たち現役世代から見れば、どんな時でも、グローバルトヨタ 32万人をあたたかく見守っていてくれる「父親」のような大きな存在でした。今後は、名誉会長として、グローバルトヨタ32万人の精神的支柱として、引き続き、トヨタの経営を支えてまいります。」

《レスポンス編集部》

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