国内航空会社の欠航率0.9%、AIRDOとLCCが高水準…10-12月期

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国土交通省が発表した国内航空会社の輸送サービス情報公開によると2012年10-12月期の欠航率が0.90%となり、前年同期より0.22ポイント上昇したと発表した。

同省では、客席数が100席または最大離陸重量が5万kgを超える航空機を使用して航空運送事業を経営する国内航空会社の輸送サービス状況を四半期ごとに調査している。

対象航空会社は、日本航空グループ、全日本空輸グループ、日本トランスオーシャン航空、スカイマーク、AIRDO、スカイネットアジア航空、スターフライヤー、ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパン。

欠航率が高かったのはAIRDOとエアアジア、ジェットスターの3社。AIRDOとジェットスターは機材繰りの都合、エアアジアは機材故障の原因が多かった。最も低かったのがスカイネットだった。

また、全体の遅延率は7.88%で、前年同期から1.54ポイント悪化した。最も高かったのがエアアジアで30%近い。次いでピーチの約25%とLCC(格安航空会社)が群を抜いている。ジェットスターやジェットスターも低調だった。

一方、運賃関連では輸送人員当たりの旅客収入は前年同期比4.11%減の1万5100円と下落した。輸送人キロ当たり旅客収入は同4.84%減の16.4円だった。

路線別の旅客数順位では1位が東京~札幌で210万3793人、2位が東京~福岡で203万5845人、3位が東京~大阪で134万1913人だった。

利用率では、トップが仙台~那覇の79.9%、2位が東京~神戸の79.5%、3位が大阪~仙台の78.6%だった下位では最も低かったのが宮古~石垣で17.9%、東京~大島が22.6%、成田~神戸が28.0%だった。

オーバーブッキング発生が判明した時点で、自主的に搭乗を取りやめる旅客を航空会社が幅広く募集する「フレックストラベラー制度」を導入している航空会グループのうち、全輸送人員に対する不足座席数の割合トップは、スターフライヤーで、1万人当たり3.70人となった。2位は日本航空で1.84人、3位が全日空で1.55人だった。

《レスポンス編集部》

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