サバ州ラハド・ダトゥの海岸に上陸しようとした100人以上のフィリピン人武装グループが2月12日、マレーシアの治安部隊により拘束された。
取り調べのため警察へ引き渡される予定だ。イスマイル・オマル警察長官が13日、声明で発表した。
不法入国はフィリピン南部で起きた事件に関与していると見られるという。拘束された正確な人数や不法入国の目的などについては明らかにされていない。警察筋によると、武装グループがマレーシアでテロを計画していたかどうかは不明だという。
武装グループは、22人の死者を出したフィリピン南部における対立するグループ間の戦闘からサバ州へ逃げて来た模様だ。「モロ・イスラム解放戦線」(MILF)や「モロ民族解放戦線」(MNLF)、アブサヤフなどのイスラム過激派組織には所属していないと見られている。
フィリピン南部タウイタウイ島のボンガオからスピードボートで45分の距離にあるタンビサン周辺では、過去数週間にわたり上陸を試みる小型船が多数目撃されていた。このためマレーシア軍と警察が警戒に当たっていた。