ヤマハ発動機は2月14日、2012年12月期の連結決算と今期の業績予想を発表した。主力の2輪車の販売回復により今期の連結営業利益は前期比約2.7倍の500億円を予想した。
新興国需要の減退などで前期に13%落ち込んだ2輪の世界販売は、新モデルの強化により14%増の694万9000台を計画した。最大の販売先であるアジアで14%増の594万台を狙っていく。
今期の売上高は16%増の1兆4000億円、純利益は約3.7倍の280億円を予想している。為替の前提は1ドル87円、1ユーロ115円と足元よりは円高レベルとしている。
ヤマハは今期を初年度とする3か年の中期計画で、15年12月期には800億円の営業利益確保を目指している。東京で会見した柳弘之社長は今期について「新製品の強化やマーケティングのテコ入れなどにより中期計画初年度として着実なスタートを切りたい。収益面では(前々期である)11年12月期の水準もしくはそれ以上への回復を目指す」と述べた。