豊田通商とアツミテックは、ロシアで自動車用AT/MTシフターシステムの製造・販売事業に参画すると発表した。
ロシアは、石油やガスなど資源に依存した経済体制からの脱却を目指し、政府主導による自動車、先端技術分野などへの外資誘致による産業構造改革を推進している。特に自動車生産においては、2010年の140万台/年から2020年には約400万台/年と、大幅な拡大が見込まれており、ロシア国内でも経済・雇用における重要産業と位置づけられている。
豊田通商とアツミテックは、今後も需要拡大が見込まれるロシア市場での事業拡大を目的に、2013年1月17日に、ロシア2大自動車産業地域の1つであるサマーラ州トリヤッチ市に両社の合弁会社「Atsumitec Toyota Tsusho Rus LLC(ATTR)」を設立。2014年よりAT/MTシフターシステムの現地生産、販売を開始し、ロシア最大の自動車メーカーであるアフトワズ社へ販売する予定。将来的にはロシア国内に製造拠点を持つ他の自動車メーカーへも販路を広げ、売上高として初年度に約2億円、2016年には約15億円を目指す。