2月9日、サンディエゴのクアルコム・スタジアムで5万5361人の観客を集めて行われたAMAスーパークロス第6戦。450SXクラスでは、ロックスター・エナジー・レーシングのデビ・ミルサップスが、開幕戦の勝利を髣髴とさせる走りで今季2勝目を手中にした。
ミルサップスは今季最も安定したスタートを見せており、この決勝レースでも彼はホール・ショットを奪ってレースの主導権を握った。ミルサップスに続いて第1ターンを2番手で通過したのはドッジ/シキュアン・カジノ/RCHレーシング・スズキのブロク・ティックルで、3番手にはツー・ツー・モータースポーツ・ホンダのチャド・リードが続いた。
シーズン累積ポイントをミルサップスと争うライアン・ダンジー、ライアン・ビロポト、トレイ・カナードらはいずれもオープニング・ラップでトップ5より後方を走っていた。
ミルサップスとリード、そしてチーム・ホンダ・マッスル・ミルクのジャスティン・バルシアで構成される先頭集団は他のライダー達と差を広げ始め、リードは何度となくトップを走るミルサップスにチャレンジしたが、第9ラップでトラクションを失い、7番手まで後退する。そしてリードに代わって2番手に付けたバルシアは激しくミルサップスに追いすがったが、遂にパスすることができず、ミルサップスはトップでゴールを通過した。
「ホール・ショットを奪ってクリーンな20ラップを走ることができたら(レースを)ずいぶん楽にすることができる。他には言い様がない。」「皆が懸命に働くことで、ここまでのシーズンのスタートは素晴らしい結果を出せた。チャンピオンシップを勝ち取るチャンスを得るには、毎週ポイントを稼げる位置でフィニッシュしなければならない。我々はポイントで前の位置を保持できるようにベストを尽くしている。」と勝利したミルサップスは語った。
2位でフィニッシュしたバルシアの後には前回の勝者であるレッドブル・KTMのダンジーが続いて3位に入賞し、リードは序盤のミスから回復して5位を確保し、モンスター・エナジー・カワサキのビロポトは6位、カナードは後方から追い上げて8位でそれぞれフィニッシュした。
ミルサップスは累積ポイントで2位のダンジーに19ポイントの差をつけ、シリーズがアメリカ東部に移ると共にアドバンテージを広げた。
尚、AMAスーパークロス第7戦は、2月16日にテキサス州アーリントンのカーボーイ・スタジアムで250SXクラス東地区の開幕と共に催される予定である。
450SXクラス第6戦結果
1.デビ・ミルサップス(スズキ)
2.ジャスティン・バルシア(ホンダ)
3.ライアン・ダンジー(KTM)
4.ジェームス・スチュアート(スズキ)
5.チャド・リード(ホンダ)
450SXクラスシーズン累積ポイント
1.デビ・ミルサップス(スズキ)-132
2.ライアン・ダンジー(KTM)-113
3.ライアン・ビロポト(カワサキ)-105
4.トレイ・カナード(ホンダ)-105
5.チャド・リード(ホンダ)-97