NASAは2月6日、オリオン宇宙船の最初の飛行テストが近づくにつれて、急ピッチで進む準備の様子を収めたビデオを公表した。
フロリダのケネディー宇宙センターのオペレーションズ・アンド・チェックアウト施設では、オリオン宇宙船のクルー・モジュール(CM)の外側にある何千というパーツを、バードケージと呼ばれるフレームの中に設置した状態で検査を行っている。
そして同じくケネディー宇宙センターにあるサーマル・プロテクション・システム・施設は、宇宙船の再突入の際、最も高い熱のリスクから宇宙船を守る熱防護を担当し、カプセルの外皮を覆う耐熱セラミックタイルなどを製造している。
一方、コロラド州にあるロッキード・マーティン・スペース・システムズでは、オリオン宇宙船のヒート・シールドを製造中で、シールド本体とそのバック・ボーンとなるタイタニウム製の下部構造に、ハンド・ドリルを使って200以上のタイタニウム部品を取り付けている。
そしてヒューストンのジョンソン宇宙センターにあるミッション・コントロール・センターは、宇宙船の打ち上げ以降に関わる準備を引き継ぎ、月を越える初の有人宇宙飛行に向けて数々のテストを行うことになる。