新疆南路を行く(18) コルラ タリム河畔のロプノール人

8月20日(月)  (2)コルラ郊外へ翌朝、頭を抱えて起きて来る人々。昨晩…

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8月20日(月)  (2)コルラ郊外へ

翌朝、頭を抱えて起きて来る人々。昨晩の大変さが分かる。今日は月曜日だが、どうやらラマダン明けの休日らしい。ということで、企業訪問は出来ずに。郊外へ観光に向かう。市内を抜けると、そこには郊外の新しい街がある。どんどん立派になっている。このようなことが、農村の都市化と関連しているように思う。

90近く離れたロプノールのテーマパークへ行く。ここはタクラマカン砂漠の東の端。古代はロプノール人がタリム河河畔に定住し、独特の生活文化を営んでいた。漢の時代には王国があり、シルクロードの楼蘭への道の通過点。確かに今でもタリム河が流れ、タクラマカン砂漠が存在している。

園内にはロプノール人の文化が分かるような住居や結婚式の風景などが展示されている。そしてタリム河を渡り、タクラマカン砂漠ヘと進む。そこには駱駝がいて、観光客を乗せ、俄かキャラバン隊が結成される。

午後は天然の地下渓谷を訪ねる。周囲に全く何もない場所に、突然深い渓谷が現れる。それは一体何なんだろうか、どうして出来たとか、何故あるのか、といった疑問は愚問であり、まさにあるからあるのだとしか言いようがない。

とても不思議な渓谷だ。長さ49、深さは10-30m。2000年以上前に出来たらしい。これが地下になっていて水が流れていたのだろうか。現在全く水はなく、観光客は渓谷内を歩き回る。結構暑い。人は殆どいない。

その日の夜、また宴会をしようという地元幹部を押しとどめて、簡単な夕食をお願いした。が、焼肉屋となり、またたらふく食べる。これでよいのか、これでよいのだ。

《須賀 努》

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