【ペナン】ペナン州のリム・グアンエン首相が、イベント主催者に対してイベント名に「ペナン」を冠する場合に州政府の認可を受けるよう発言したことが波紋を呼んでいる。
事の発端は、1月27日に開催されるマラソン大会「ペナン・ラン2013」が丁度、ヒンドゥー教の祭日「タイプーサム」に重なったこと。インド人団体などが「ペナン・ラン2013」に反発してペナン州政府に中止を要請した。
元々「ペナン・ラン2013」は、ペナン州政府とはまったく関係のない民間のイベント。不当に批判の矛先を向けられた形のリム州首相が、州政府が関与しているとの誤解を招かないようにとの主旨で行ったのが「ペナン」名称使用を許可制にするという発言だったという。従って「ペナン・ラン」は不可だが、「ペナン・パブリック・バンク・ラン」ならば「ペナン」と付いていても可ということになる。
しかし同州政権奪回を目指す与党連合・国民戦線(BN)は、もっけの幸いとリム氏を「ペナン名称をわたくしするもの」などと攻撃。リム氏に抗議する「我々はペナンを愛する」キャンペーンを近く開催すると発表した。BN寄りの消費者団体なども「ペナン・ラクサなどの食べ物の名称も使えなくなる」などとオーバーに懸念してみせた。