電気電子産業、第1四半期は減速見通し PC部品の需要減で

スマートフォンやタブレットの需要増に伴いパソコン(PC)の注文が減っていることから、マレーシアの電気・電子(E&E)産業では今年第1四半期の減速を予想している。

エマージング・マーケット 東南アジア

スマートフォンやタブレットの需要増に伴いパソコン(PC)の注文が減っていることから、マレーシアの電気・電子(E&E)産業では今年第1四半期の減速を予想している。

世界経済の見通しも暗いことから、業界もエコノミストもPCパーツの売り上げ、出荷台数、輸出共に横ばいもしくは減少するとの見方で一致している。

ペナン州政府機関、インベストペナンのサイモン・ウォン会長は2013年について、欧州の景気悪化や米国の財政の崖の問題、中国経済の減速、中東の混乱などのマクロ的な不確実性の多い1年になると指摘。第1四半期の業況は前期(昨年第4四半期)から横ばいとなりそうだとした。

格付機関、RAMホールディングスのイア・キムレン首席エコノミストは、マレーシアのE&E産業がPC部品の輸出に多くを依存しているとした上で、部品産業の需要がPCからスマートフォンやタブレットに移行していると指摘。スマートフォンの部品は日本や韓国、台湾などの先進国が多くを供給しており、先端技術の乏しいマレーシアでは限定的にならざるを得ず、これが輸出を押し下げる要因になっていると分析した。

伊藤 祐介

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