トヨタ自動車は1月11日、東京オートサロン13会場で、昨年に引き続き『LFA』と『86』によるニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦およびチーム体制を発表した。
昨年のLFAから86の1号車で参戦することになった飯田章選手は「今年は若手2人と1号車を担当することになった。今年のニュルはおそらく相当の台数の86の参加がみられると思う。その中で僕らも力を合わせて1周でも多くラップして、最後にチェッカーを受けたい」と述べた。
一方、86からLFAで参戦する影山正彦選手は「今年はLFAでの参戦となり、石浦(宏明)選手、大嶋(和也)選手の力を借りてチームワーク良く、チームに貢献していきたい」と抱負を語った。
昨年、飯田選手とともにLFAで参戦した木下隆之選手は86の2号車を担当し、「勝ち負けにもちろんこだわるが、GAZOOの理念のひとつである人を育てるというミッションもあるので、とにかくトヨタGAZOO Racingに貢献できるようにがんばりたい」と述べた。
また国内レースを優先するため今回参戦を見送った脇阪寿一選手も会場に駆けつけ、「ニュルは自動車開発の聖地であり、またとてつもない過酷なところ。今年で7年目になる挑戦だが、その地でGAZOO Racingの造る車のポテンシャルを大いに発揮してもらいたい。またニュルで培った経験を日本に持って帰って、日本の皆さん車のたのしさ、素晴らしさを伝えて頂きたい」とエールを贈った。
またチームを代表してあいさつしたトヨタ自動車の豊田章男社長は「昨年LFAが全世界500名のオーナーの方に無事納入することができた。2007年からずっとLFAのことを育ててくれた飯田、木下、脇阪の3人には本当にLFAをここまで持ってきてくれたこと、そしてそのオーナーの方のプライド、誇りを車に乗せてくれたこと、改めてこの場におられる皆様方にご報告させて頂くとともに、この3人に感謝申し上げたい」と述べた。
さらに豊田社長は「今回このGAZOOブースはほとんど86で埋た。86は昨年この世にお出ししたばかりで、まさに86を今後育てたいという気持ちで今回チーム編成をこういう形にした。どの車に乗ろうがGAZOO Racing、心はひとつに、みんな力を合わせて原点に戻り、精一杯頑張る」と意気込みを示した。