首都圏大量高速輸送(MRT)システムの事業資金調達を目的に設けられた国営ダナインフラ・ナショナルは8日、マレーシアで初となる個人投資家向けイスラム債券(スクーク)を売り出した。
発行額は3億リンギで、利回り保証は年率3.7%。2月8日に上場される予定だ。
債券の満期は10年で政府が保証する。ダナインフラは15億リンギのスクークを売り出す計画で、個人投資家向け3億リンギ以外の12億リンギは機関投資家向けとなっている。シャリア(イスラム法)アドバイザーはCIMBイスラミック・バンク。
マレーシア国内の銀行の定期預金の金利は平均3.15%。3年物国債は3.04%となっており、今回売り出されたスクークの利回りは高い水準となっている。利益は免税対象となる。