ホンダの伊東孝紳社長は為替水準に関して「数年前でいえば(1ドル)88円なんていったら何だこの円高はといっていたくらいだから、今の状況はまだまだだ」とした上で、「我々の国力からいって100円くらいが妥当ではないかと思う」と述べた。
伊東社長は1月7日都内で開かれた自動車工業関連団体の賀詞交歓会で一部報道陣に対しコメントしたもので、「1ドル100円の水準で初めてバランスがとれると思う。要するに(工場を)どっちかにもっていくとかもっていかないではなくて、それなりにバランスがとれた製造部品や完成車(拠点)の配置ができる」との考えを示した。
一方、『N-BOX』の好調を受け国内販売での軽比率が高まっていることに関しては「軽が逆に売れちゃっているというところもある。今年は『フィット』の新型が揃うので、バランス良く上がってくると思う」と展望した。