フィンランドのバルチラは、オランダの海運会社アンソニー・ベダー向けに建造中の、液化エチレンガス(LEG)と液化石油ガス(LPG)を使用する2隻のタンカーに、デュアル燃料推進パッケージを供給する契約を交わしたことを明らかにした。
メインと補助エンジン、ギアボックスと可変ピッチプロペラを含む推進パッケージを搭載するタンカーは2014年中盤に納入される予定。
バルチラのデュアル燃料(DF)を使うメインと補助のエンジンは、環境に対する影響を最小限に抑える、液化天然ガス(LNG)による動作が可能。ただし、通常の船舶用ディーゼル燃料も利用可能で、燃料の切り替えはパワーやスピードを損ねることなく、速やかに行われるように作られている。
バルチラのデュアル燃料エンジン・テクノロジーの使用は、これらのタンカーに硫黄排気制限エリア(SECAs)と窒素排気制限エリア(NECAs)における制限の無い航行を可能にする。天然ガスは環境への負荷も小さく、2016年に発効見通しの船舶航行排気規制法に対応する予定だ。