【インタビュー】現代アムコが「カンボジアへ投資する理由」…Song Soo Kim取締役

現代アムコは、韓国ヒュンダイ自動車に代表される現代グループの建設事業者。プノンペンタワーを建設、2011年にオープンさせた。

エマージング・マーケット 東南アジア

現代アムコは、韓国ヒュンダイ自動車に代表される現代グループの建設事業者。プノンペンタワーを建設、2011年にオープンさせた。

■現代アムコはなぜカンボジアへ投資するのか

カンボジアは"青い海"のようだ。投資と将来の発展のための無限のチャンスがある。今は発展途中だがポテンシャルがある。

カンボジアの発展は確信しているが、それがいつなのか、そしてどの程度なのかが重要だ。まずカンボジアは政情が安定している。これは健全な経済の発展に欠かせない。次に、アメリカの石油メジャー"シェブロン社"が来年石油開発をスタートすることがあげられる。カンボジアの経済成長を促進させ、より多くの投資家を惹きつけることになるだろう。

だがすぐには実現しない。一歩一歩段階を踏まなくてはならない。カンボジアには、国民の50%以上が20代以下というポテンシャルがある。彼らに適切なトレーニングと職業機会を提供すれば、すぐに優れた労働力に成長するだろう。

加えてカンボジアにはほとんど制約のない開かれた投資環境がある。もうすぐ多くの投資家が殺到することになるだろう。

■プノンペンタワーについて

プノンペンタワーは現在75%の利用率。建設当初はリースではなく販売を予定していたが、2008年の経済危機によって状況が変わった。

我々は長期でビルを保有し、オフィスとして貸し出す。オープンから2~3年以内に100%の利用率到達を見込んでいたが、来年にも実現しそうだ。

■カンボジアのオフィス需要について

カンボジアのオフィス需要は、価格とクオリティーによって"Aクラス"と"B・Cクラス"の2タイプに分けられる。

現在Aクラスのオフィスは大きくは伸びていない。このクラスはカンボジアの今後の経済成長に関わっくる。マニュライフのような大企業に使われる。一方で、"B~Cクラス"のオフィス需要は大きく、低価格なオフィスを検討する小口の投資家や海外企業に人気だ。

■現代アムコの今後は

様々なニーズに対応できるよう、ビジネスの拡大を狙う。いま我々は王立プノンペン大学の新人材開発センターや、全国で農村の道路開発を手がけている。さらに先日、アシレダ銀行と4500万ドルの22階建ビルの契約を交わしたばかりだ。建設中のVattanac Towerの前に建設される。今後はこれらに加えて、さらなる道路整備と、アパートの提供なども手がけていきたい。

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