NASA、無重力下での液体維持技術をテスト中

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クリーブランドにあるNASAグレン研究センターのクリーク・ロード低温物理学工場団地には、小・多目的学術研究施設(Small Multipurpose Research Facility:SMiRF)がある。ここでは現在、宇宙での低温推進体の長時間の保管と運搬に必要な、熱保護システムのパフォーマンスを評価中だ。

現在評価をしている無重力流体管理技術には、流体の量を計測する大量測定、タンクの中を単に浮遊する流体を捕獲する液体取得装置(LADs)、流体を最小限の損失で効率的に動かすラインの冷却と保管タンク間の移動などがある。

近年、一連の成功を収めたLADs(Liquid Acquisition Devices)のテストは、無重力状態で液体を確保する能力を確定するために、様々な飽和状態で液体水素を用いて行われた。このテストは最低温度華氏マイナス424度まで、タンク圧力20~80psia(ポンド/平方インチの絶対値)からの範囲で実施された。

SMiRFは、宇宙や高い高度、打ち上げ時のプレッシャー状態をシミュレートする機能を提供し、太陰日の熱サイクルをシミュレートする、プログラム可能な低温壁を持つ6×9フィートの直径を有する拡散ポンプ高減圧室を備えている。

《河村兵衛》

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