マレーシアのIPO市場、今年世界4位に躍進…フェルダなど大型上場相次ぐ

世界的な経済減速や欧州の債務危機が続くなか、マレーシアの新規株式公開(IPO)市場は好調を維持しており、昨年世界12位だったIPO発行額が今年は国別で米国、中国、日本に続く第4位に躍進する見通しだ。

エマージング・マーケット 東南アジア

世界的な経済減速や欧州の債務危機が続くなか、マレーシアの新規株式公開(IPO)市場は好調を維持しており、昨年世界12位だったIPO発行額が今年は国別で米国、中国、日本に続く第4位に躍進する見通しだ。

マレーシア市場はアジアで9番目の規模の株式市場で、今年はフェルダ・グローバル・ベンチャーズ・ホールディングスが世界第3位の規模となるIPOを実施した。フェルダはIPOにより33億米ドルを調達。医療大手のIHHヘルスケアは13億米ドルをマレーシアにおけるIPOで調達した。有料テレビ最大手のアストロ・マレーシア・ホールディングスの調達額は15億米ドルとなっている。マレーシアで今年行われたIPOの調達額は合計68億米ドルに上る。2010年の調達額は70億5000万米ドルだった。

今年世界最大規模のIPOはフェイスブックの米国におけるIPOで調達額は160億米ドルだった。

ブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)の代表的株価指数、FTSEブルサ・マレーシア・クアラルンプール総合指数(FBM・KLCI)は今年14%上昇、世界で最も高い水準となった。

千田真理子

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