マレーシア パハン州のレアアース施設が操業を開始

資源大手の豪ライナス・コープは11月30日、パハン州ゲベンで開発を進めていた世界最大級のレアアース(希土類)製錬施設、「ライナス・アドバンスト・マテリアルズ・プラント」(LAMP)の操業を開始したと発表した。総工費は8億豪ドル(25億リンギ)。

エマージング・マーケット 東南アジア

資源大手の豪ライナス・コープは11月30日、パハン州ゲベンで開発を進めていた世界最大級のレアアース(希土類)製錬施設、「ライナス・アドバンスト・マテリアルズ・プラント」(LAMP)の操業を開始したと発表した。総工費は8億豪ドル(25億リンギ)。

住民が起こしていた暫定事業免許(TOL)の差し止め請求が、11月8日の高裁判決で却下されたことを受けたもの。当初12月と発表していた操業開始予定を前倒しした。最終製品の出荷は2カ月後になる見通し。2013年下半期までにフル生産を開始する計画だ。

ニコラス・カーチス取締役社長は声明の中で、「LAMPが環境や周辺住民にとって安全であることを理解してもらうためにリアル・データを提供していく」と住民の不安に配慮する姿勢を示した。

パハン州のLAMPは、中国以外では最大規模。工場は今年5月に完成し暫定事業免許も取得したが、周辺住民や環境団体らによる反対運動を受け、運転開始が遅れていた。

伊藤 祐介

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